この記事では語源hydro(水)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
dehydrate /dìːhάɪdreɪt/ : 脱水させる
dehydrateは「脱水させる」という意味で、語源はde(否定)とhydro(水)に由来します。人は発熱すると、下痢(diarrhea)や嘔吐(vomitting)で大量の水分を失うため、適度に水分補給しないと脱水症状(dehydration)を引き起こします。また下水処理で発生した汚泥は悪臭や感染症の原因となるため焼却処理されます。ただ汚泥の99%は水分なので、処理しやすいように脱水され、脱水ケーキ(dehydrated cake)と呼ばれる物質になります。
hydrangea /hɑɪdréɪndʒə/ : アジサイ
hydrrangeaは「あじさい」を意味し、語源はhydro(水)とangeion(容器)に由来します。紫陽花(hydrangea)は5-7月に青や紫の綺麗な花を咲かせてくれます。
hydrate /hάɪdreɪt/ : 水和物
hydrateは「水和物」を意味し、語源はhydro(水)に由来します。水和物(hydrate)とは水分子を含む物質のことであり、主に塩の結晶のことを指します。例えば塩水を飽和させて、塩の結晶を取り出すと、湿ってはいなくてもそこに水分子が含まれていることがわかります。この結晶の中に含まれる水を結晶水、結晶水と塩を含めた物質を水和物と呼びます。またメタンハイドレート(methane hydrate)もメタン分子と水分子を含んだ固体で、二酸化炭素の排出量が少ないことから新しいエネルギーとして期待されています。
hydraulic /hɑɪdrˈɔːlɪk/ : 水力の、油圧の
hydraulicの原義は「液体が動くこと」で、語源はhydor(水)とaulos(パイプ)に由来します。元々は「水で動くオルガン」を意味していました。現在のhydraulicは液体の圧力で動く機械などに使われます。特に油圧を使った仕組みは小型の設備で大きな力を生み出せるので便利です。例えば油圧ジャッキ(hydraulic jack)は油圧の力で重たいものを持ち上げられるので、車のタイヤ交換などで使われます。パワーショベルやフォークリフトなども大きな力が必要なので、動力部分には油圧システムが使われます。
hydroelectric /hàɪdroʊɪlɛ́ktrɪk/ : 水力発電の
hydroelectricは「水力で電力を生む」という意味で、語源はhydro(水)とelectric(電気)に由来します。水力発電(hydroelectric generation)では水の動くエネルギーでタービンを回して電力に変換します。
hydrogen /hάɪdrədʒən/ : 水素
hydrogenは「水素」を意味し、語源はhydro(水)とgen(生み出す)に由来します。水素は酸素に触れることで語源通り「水を生み出し」ます。普段は水素分子(hydrogen molecule)H2として存在しており、無味無臭で燃焼しやすいのが特徴です。そのため日本では水素ガスの保存に赤色のボンベを使用しています。また水素の同位体、重水素(heavy hydrogen)または三重水素(tritium)は水素爆弾(hydrogen bomb)の製造に使われています。
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hydrophobia /hὰɪdrəfóʊbiə/ : 狂犬病
hydrophobiaは「狂犬病」を意味し、語源はhydro(水)とphobos(恐怖)に由来します。ただ同義語のrabiesの方がよく使われます。犬に噛まれて感染することが多いので、日本で動物に噛まれたら、その動物は保護観察処分になります。狂犬病(hydrophobia)に人が感染すると恐水症状や恐風症に苦しむようになり、全身の筋肉が痙攣しやがては死亡します。致死率はほぼ100%ですが、ワクチンを連続で接種することで完治することができます。
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hydroponics /hὰɪdrəpάnɪks/ : 水耕栽培
hydroponicsは「水耕栽培」を意味し、語源はhydro(水)とponos(労力)に由来します。水耕栽培(hydroponics)とは土壌を使わずに水で植物を栽培することです。土を耕す必要がないのでコストが低く、屋内で作れば天候や季節に左右されないなどのメリットがあります。