この記事では語源fer(運ぶ)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
- circumference /sɚkˈʌmf(ə)rəns/ : 円周
- confer /kənfˈɚː/ : 相談する、授与する
- conference /kάnfərəns/ : 会議
- defer /dɪfˈɚː/ : 延期する
- different /dífərənt/ : 違う
- ferry /féri/ : フェリー
- fertile /fˈɚːṭl/ : 肥沃な、多産の、想像力の豊かな
- fertilizer /fə’ːrtəlàizər/ : 肥料
- infer /ɪnfˈɚː/ : 推測する
- offer /ˈɔːfɚ/ : 申し出る
- prefer /prɪfˈɚː/ : 好む
- refer /rɪfˈɚː/ : 言及する、参照する
- referee /rèfəríː/ : 審判員
- referendum /rèfəréndəm/ : 国民投票
- suffer /sˈʌfɚ/ : 苦しむ
- transfer /trænsfˈɚː/ : 転任させる、振り込む
circumference /sɚkˈʌmf(ə)rəns/ : 円周
circumferenceの意味は「円周」で、語源はcircum(周り)とferre(運ぶ)に由来します。数学の幾何学で扱う円周の意味もありますが、丸っこいものにも使われます。例えばバスト(bust)は女性の胸囲の長さ(circumference of chest)を表す単語で、男性のチェストと対比されます。また新しくズボン買うときには、まず自分のウエストを測ります(to measure the circumference of our waist)。
confer /kənfˈɚː/ : 相談する、授与する
conferの意味は「相談する」で、語源はcom(一緒に)とferre(運ぶ)に由来し、同義語はtalkとconsultです。例えば隣人とトラブルを抱えたときには、まず弁護士に相談します(to confer with an attorney)。個人でビジネスを始めて間もないなら確定申告や節税のことには疎いはずなので、まずは税理士に相談すべきです(to confer with a tax accountant)。
conferの二つ目の意味は「学位や称号を与える」です。例えば特定の学問分野で成果をあげると、大学はその人に名誉学位を授与します(to confer a honorary degree on him)。
conference /kάnfərəns/ : 会議
conferenceの意味は「会議」で、語源はcom(一緒に)とferre(運ぶ)に由来し、同義語はmeeting, council, congress, conventionです。conferenceは大規模で数日間かけて多数の人々で話し合う会議を指す言葉です。例えば首脳会談(summit conference)とは、各国の政府の最高責任者が意見を交わす会議のことで、国家間レベルの領土問題や経済問題について話し合います。
defer /dɪfˈɚː/ : 延期する
deferの意味は「延期する」で、語源はde(離れる)とferre(運ぶ)に由来し、同義語はput off, postpone, delayです。例えば会議などで判断材料が乏しいときには、判断を保留します(to defer the decision)。台風などで飛行機が欠航になった場合は、出発を延期しないといけません(to defer the departure)。
different /dífərənt/ : 違う
differentの意味は「違う」で、語源はde(離れる)とferre(運ぶ)に由来し、同義語はvaryとdistinctです。例えば国が異なれば文化も異なるので(different counties have different cultures)、外国を訪れる前にはその国の文化を勉強しておくべきでしょう。
ferry /féri/ : フェリー
ferryの意味は「フェリー」で、語源はferian(運ぶ)に由来します。フェリー(ferry)とは、貨物や乗客を自動車ごと運ぶ大きな船のことです。もともとはカーフェリー(car ferry)と呼ばれていましたが、現在ではフェリーと省略されています。
fertile /fˈɚːṭl/ : 肥沃な、多産の、想像力の豊かな
fertileの意味は「肥沃な」で、語源はfertilis(多くをもたらす)に由来し、同義語はrichとproductiveです。例えば肥沃な土地(fertile soil)は多くの農作物をもたらしてくれます。世界史で有名な肥沃な三日月地帯(fertile crescent)では、メソポタミアや古代エジプトなどの文明が栄えていました。
fertileの二つ目の意味は「多産な」で、同義語はprolificです。例えばネズミは多産動物(fertile animal)なので、哺乳類なのに一度に数十匹の子供を産みます。
fertileの三つ目の意味は「想像力の豊かな」で、同義語はimaginativeです。例えば豊かな知性(fertile mind)は思いもよらない考えを生み出してくれます。
fertilizer /fə’ːrtəlàizər/ : 肥料
fertilizerの意味は「肥料」で、語源はfertilis(多くをもたらす)に由来し、同義語はmanureとcompostです。manureは動物の糞でできた肥料、compostは堆肥を指すのに対し、fertilizerは化学肥料を含めて使えるオーソドックスな単語です。
infer /ɪnfˈɚː/ : 推測する
inferの意味は「推測する」で、語源はin(中)とferre(運ぶ)に由来し、原義は「結論に持ち込む」です。同義語のguessやspeculateは当てずっぽうな推理で使われるのに対し、inferは十分な根拠をもとに推理するときに使われます。例えば推理小説では探偵が現場の証拠から犯人の手口を推理します(tp infer culprit’s trick from the evidence)。
offer /ˈɔːfɚ/ : 申し出る
offerの意味は「申し出る」で、語源はob(方向)とferre(運ぶ)に由来します。offerは相手が働き口や飲食物などを欲しいかどうか尋ねるときに使われます。例えば来客があったときにはまず「飲み物はいかがですか(May I offer you something to drink?)」と尋ねますよね。
prefer /prɪfˈɚː/ : 好む
preferの意味は「好む」で、語源はpre(前)とferre(運ぶ)に由来し、原義は「他よりも前に置く」です。likeとほぼ同じ意味で、選べるならそちらの方がいいというニュアンスを含みます。例えば子どもは甘いものを好みますが(Children prefer sweets)、大人になると苦いコーヒーを好むようになります(Adults prefer bitter coffee)。
refer /rɪfˈɚː/ : 言及する、参照する
referの意味は「言及する」で、語源はre(後ろ)とferre(運ぶ)に由来します。原義は「原因にさかのぼる」で、同義語はmentionです。この意味でのreferは話題や人名など短いワードを口にするときに使われます。
referの二つ目の意味は「参照する」で、情報を得るために文書を読むときに使われます。例えば家電製品を買ったら、まずは取扱説明書を参照します(to refer to the instruction)。また本を読んでいてわからない単語を見つけたら、辞書を参照するようにしましょう(to refer to the dictionary)。
referee /rèfəríː/ : 審判員
refereeの意味は「審判員」で、語源はreferに由来し、同義語はumpireとjudgeです。審判員とはスポーツがルールに従って動くように進行させる人のことで、refereeは特にサッカー、フットボール、ボクシングの審判員を指す言葉として使われます。それに対して野球の審判員はumpireと呼びます。
referendum /rèfəréndəm/ : 国民投票
referendumの意味は「国民投票」で、語源はreferに由来します。国民投票(referendum)とは、国にとって重要な事柄を国民の投票によって決める制度のことで、日本でも憲法を改正するときに行われます。最近の例では、イギリスでEUに残留するか離脱するかで国民投票が行われたことがありました。結果は離脱派の僅差の勝利で、移民に対する不満が反映される形となりました。
suffer /sˈʌfɚ/ : 苦しむ
sufferの意味は「苦しむ」で、語源はsub(下)とferre(運ぶ)に由来し、同義語はafflictです。sufferは病気や痛み、嫌な体験などをしたときに使われます。他動詞のときは一時的な苦しみ、fromとともに自動詞で使うときは長期的な苦しみを指します。例えば私たちは頭痛を感じたら(to suffer a headache)、頭痛薬を飲んで安静にします。また激しい運動の後で筋肉痛を感じたら(to suffer from muscle pain)、冷湿布を貼るようにしましょう。
transfer /trænsfˈɚː/ : 転任させる、振り込む
transferの意味は「他部署に転任させる」で、語源はtrans(横切る)とferre(運ぶ)に由来し、原義は「横切る」です。transferは組織内の人を他の部門に移動させるときに使われます。例えば正社員は労働力の調整のために他の事務所へ転勤を命じられることがあります(to be transferred to other office)。親の転勤に合わせて、子供も転校することになります(to be transferred to other school)。また仕事の適性が合わない場合でも、他の部署に異動させられます(to be transferred to other department)。
transferの二つ目の意味は「口座にお金を振り込む」で、同義語はpayとdepositです。例えば仕事を始めると、給料日に口座にお金が振り込まれます(to transfer money to your account)。