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語源ne, neg, nil (否定)の英単語の意味まとめ

この記事では語源ne(否定)に関連する英単語を紹介します。

目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。

abnegate /ˈæbnɪgèɪt/ : 欲望を捨てる

abnegateの意味は「欲望を捨てる」で、語源はab(離れる)とnegare(否定する)に由来し、同義語はabstainとrefrainです。例えばお金を貯めたいのなら、贅沢は我慢しないといけません(to abnegate the luxury)。また健康に気遣うなら、タバコも断念しましょう(to abnegate the smorking)。名詞形のabnegationは画像検索すると、なぜか手を繋いだマークがたくさん出てきます。あれはアメリカの人気SF小説「ダイバージェント(Divergent)」に登場する5つのグループのシンボルで、abnegationは無欲を司ります。

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annihilate /ənάɪəlèɪt/ : 殲滅する

annihilateの意味は「殲滅する」で、語源はad(方向)とnihil(無)に由来し、同義語はwipe outとexterminateです。annihilateは強力な兵器などで兵士や街を一掃するときに使われます。例えば原爆を使えばたくさんの街を消滅できますが(to annihilate many towns)、その何千倍もの威力を持つ水爆なら国ひとつを消すこともできます(to annihilate a country)。また戦争で戦力的に優位に立っているなら、敵軍を全滅させられます(to annihilate the enemy’s army)。

 

annul /ənˈʌl/ : 無効にする

annulの意味は「無効にする」で、語源はan(方向)とnullus(無)に由来し、同義語はcanselとcall offです。annulは法的な契約や取り決めを破棄するときに使われ、通常は受け身形をとります。例えば離婚届を役所に提出すると、結婚は破棄されます(the marriage is annulled)。相手が提示した条件を破ると、契約は破棄されます(the contract is annulled)。

 

deny /dɪnάɪ/ : 否定する

denyの意味は「否定する」で、語源はde(離れる)とnegare(断る)に由来します。denyは相手の意見や変な噂、非難などを否定するときに使われます。例えば私たちの多くはオカルトに興味がなく、幽霊の存在も信じていません(We deny the existance of ghost)。またdenyの後には不定詞(infinitive)でなく動名詞(gerund)が続きます。例えば痴漢の冤罪に会ったときには、やっていないとはっきり言いましょう(You should deny touching anyone)。

 

negate /nɪgéɪt/ : 無効にする

negateの意味は「無効にする」で、語源はnegare(否定する)に由来します。ブログを書くときには必ずバックアップをとりましょう。アップデートの失敗で今までの努力が水の泡になります(The failure of update may negate the effort in a blog)。また科学的な調査により幽霊の存在は否定されています(The existence of ghost is negated by scientific investigation)。

 

negative /négəṭɪv/ : 悪い

negativeの意味は「悪い」で、語源はnegare(否定する)に由来し、同義語はharmfulです。negativeは何かの悪い側面、悪い効果などを説明するときに使われます。例えば暴飲暴食や運動不足は体に悪影響を与えます(to have a negative effect on your body)。ギャンブルの悪い部分は依存症になり得ることです(The negative side of gamble is an addiction)。企業が自社のイメージを大事にするのは、悪い噂が売り上げに悪影響を与えると知っているからです(The bad rumor has negative effect on sales)。

 

negotiate /nɪgóʊʃièɪt/ : 交渉する

negotiateの意味は「交渉する」で、語源はneg(否定)とotium(暇)に由来します。negotiateを使うには交渉相手が必要なので、文中には二人以上の人物が登場します。このような動詞はreciprocal verbと呼ばれ、他にもmeet, fight, merryなどが該当します。どれも相手がいないと成り立たない動詞ですね。negotiateはビジネスや政治で話し合って何かを決めるときに使われます。海外には定価の概念がない国があります。土産物を買うときには、売り手と値段を交渉してみるのも良いでしょう(to negotiate the price with a merchant)。

 

neglect /nɪglékt/ : 怠る

neglectの意味は「義務を怠る」で、語源はnec(否定)とlegere(選ぶ)に由来します。neglectは育児や仕事などすべきことを放棄したときに使われます。例えばもしあなたが育児放棄をしたなら(If you neglect your children)、将来子どもは不良になる可能性が高くなります。また仕事をサボった場合は(to neglect your work)、クビにされても文句は言えません。若いときに健康をおろそかにすると(to beglect your health in your youth)、中年になってから病気がちになってしまいます。

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negligence /néglɪdʒəns/ : 怠慢、過失

negligenceの意味は「怠慢」で、語源はneglect(怠る)に由来します。例えば交通事故の多くは運転者の不注意によって発生します(Many accidents are caused by driver’s negligence)。またnegligenceには過失という意味もあります。過失とは、法律用語で「ある事故が予見できたにも関わらず、その注意を怠ったこと」です。例えば工場の管理が行き届いておらず従業員が怪我をしてしまった場合、管理者は業務上過失の罪を問われます(to be charged for the professional negligence)。また赤信号を無視して歩行者に突っ込むなど、過失の割合が大きい場合は特に重過失(gross negligence)と呼ばれます。

 

neither /níːðɚ/ : どちらでも無い

neitherの意味は「二つのうちどちらでもない」で、語源はna(否定)とwhether(どちらか)に由来します。neitherはnorを伴い、二つの事柄を一度に否定します。例えば感情の起伏に乏しい人は笑いも怒りもしません(The person neither smiles nor gets angry)。貧乏人には知恵も人脈もないので(Poor people has neither knowledge nor personal connections)、新たなビジネスを立ち上げることすら難しいです。最近の若者はスマホでなんでも済ませようとするので、テレビもパソコンも持っていません(to have neither TV nor PC)。

 

neuter /n(j)úːṭɚ/ : 中性の

neuterの意味は「中性の」で、語源はne(否定)とwhether(どちらか)に由来し、原義は「男性でも女性でもない」です。ドイツ語やロシア語などの一部の言語では、主語の名詞が男性名詞(masculine noun)、女性名詞(feminine noun)、中性名詞(neuter noun)と分けられています。名詞の性によって冠詞や動詞の活用も変化するので、外国語として学び始めると厄介な問題となります。幸運にも英語では名詞の性を考える必要がないので、比較的学びやすい言語だと思います。

 

neutral /n(j)úːtrəl/ : 中立の

neutralの意味は「中立の」で、語源はneuter(中立)に由来し、原義は「どちらの側でもない」です。neutralは議論や戦争などでどの立場にも属さないときに使われます。例えば会議で激しい口論が始まると、穏健な人は中立の立場を崩さないようにします(to remain neutral)。友人同士が口論になった場合、仲介役として真ん中の立場をとりましょう(to take a neutral position)。またスイスは代表的な中立国(neutral country)なので、戦争の原因になるような行為は慎んでいます。また車のニュートラルはギアとエンジンが離れた状態なので、前進も後退もしません。タイヤがロックされてもいないので、牽引車で引っ張るときに使われるギアですね。

 

neutrino /n(j)uːtríːnoʊ/ : ニュートリノ

neutrinoの意味は「中性微子」で、語源はneutro(中性の)とino(指小辞)に由来します。ニュートリノとは、電気を持たない原子よりも小さな粒子のことで、素粒子の一種です。ニュートリノは電気を持たないので他の物質とも反応せず、観測が困難を極めていました。ちなみに素粒子(elementary particle)は物質を極限まで細分化した粒子で、原子や陽子、中性子も素粒子で構成されています。

 

neutron /n(j)úːtrɑn/ : 中性子

neutronの意味は「中性子」で、語源はneutral(中性の)に由来します。中性子とは何かを説明するには原子の説明から始めるべきでしょう。まず原子は電子(electron)と原子核(nucleus)で構成されています。その原子核は陽子(proton)と中性子(neutron)で構成されています。中性子は原子の一部分で、電気を持っていません。また単独で存在する中性子はベータ崩壊により10分ほどで陽子に変わってしまいます。

 

nil /níl/ : 無

nilの意味は「無」で、語源はne(否定)とhilum(少し)に由来し、同義語はnothingとzeroです。イギリス英語ではスポーツの得点がゼロのときにnilと呼ぶことがあります。最終スコアが2-0の場合、two to nilと言うのです。もちろん普通にゼロの意味合いで使われることもあります。例えば宝くじで1億当てる確率はほぼゼロです(The chance of winning in lotterry is virtually nil)。

 

nihilism /níː(h)əlìzm/ : 虚無主義

nihilismの意味は「ニヒリズム」で、語源はnihil(無)に由来します。ニヒリズムとは、この世のあらゆる存在、特に宗教的・政治的な権威を無価値とみなす考え方のことです。ニヒリズムの代表的な提唱者はニーチェです。ニーチェは科学や宗教、政治思想などは実際の生にとって無価値なものであるとみなし、だからこそ今の人生を懸命に生きるべしと、積極的ニヒリズムを説いています。

 

none /nˈʌn/ : どれでもない

noneの意味は「どれでもない」で、語源はne(否定)とan(一つ)に由来します。none自体が否定の意味を持つので、文中でnotを使わないようにしましょう。noneは3つ以上の何かを対象として、一つもそれに該当しないと言う意味合いで使われます。例えば誕生パーティの招待状をたくさんの知人に送ったのに、誰も来なかったら(none come to the party)、ものすごく惨めになるでしょう。また難しすぎるテストを作ると、どの生徒も合格できなくなってしまいます(None of students pass the test)。

 

nowhere /nóʊ(h)wèɚ/ : どこにも無い

nowhereの意味は「どこにもない」で、語源はno(否定)とwhere(どこ)に由来し、同義語はno placeです。例えばホームレスには住む場所がないので(to have nowhere to live)、行政サービスをまともに受けることができません。また最近ではタバコを吸える場所がどこにもないので(There is nowhere to smoke)、喫煙者は肩身の狭い思いをしています。

 

null /nˈʌl/ : 無

nullの意味は「無」で、語源はnullus(一つもない)に由来し、同義語はnilです。nullはコンピュータの用語で「値がないこと」を意味します。プログラムに値を入力していないと、出力してもnull(値なし)と表示されてしまうのです。慣用句のnull and voidは「無効」を意味し、同義語はnot validです。例えば契約相手が約束を破ると、契約は無効になります(the contract get null and void)。

 

nullify /nˈʌləfὰɪ/ : 無効にする

nullifyの意味は「無効にする」で、語源はnull(無)に由来し、同義語はcanselとannulです。nullifyは契約などを法律的に無効にするときに使われます。例えば投票に不正があると、選挙結果が無効になります(the election result is nullified)。スポーツでルールを破った場合、その行為は審判により無効にされます(the action is nullified by a referee)。

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