この記事では語源clus(閉じる)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
- claustrophobia /kl`ɔːstrəfóʊbiə/ : 閉所恐怖症
- close /klˈəʊz/ : 閉める
- closet /klάzɪt/ : 押入れ
- conclude /kənklúːd/ : 完結する、締結する
- disclose /dɪsklˈəʊz/ : 暴露する
- enclose /enklóʊz/ : 同封する
- exclude /eksklúːd/ : 除外する
- exclusive /eksklúːsɪv/ : 独占的、高級の
- include /ɪnklúːd/ : 含める
- occlusion /əklúʒən/ : 吸蔵
- recluse /rékluːs/ : 世捨て人
- secluded /sɪklúdɪd/ : 隠遁した
claustrophobia /kl`ɔːstrəfóʊbiə/ : 閉所恐怖症
claustrophobiaの意味は「閉所恐怖症」で、語源はclaudere(閉じる)とphobia(恐怖)に由来します。閉所恐怖症(claustrophobia)とは、狭い場所での閉塞感に恐怖を感じる症状のことです。特にエレベーターや電車、バスなど普通の人はなんとも思わない空間にも恐怖を感じるため、閉所恐怖症の人は日常生活に大きな支障をきたしてしまいます。
close /klˈəʊz/ : 閉める
closeの意味は「何かを閉じる」で、語源はラテン語のclaudere(閉じる)に由来し、同義語はshutです。shutよりもcloseの方がフォーマルな印象があります。closeは日常的に使われる動詞なので、用例には事欠かないでしょう。例えば部屋が寒いと感じたら窓を閉め(to close the window)、日差しが強いと感じたらカーテンを閉めます(to close the curtains)。エアコンの効いた部屋を出入りするときは、ドアをきちんと閉めましょう(to close the door)。傘も使わないときには、たたんでおくべきです(to close an unbrella)。
closet /klάzɪt/ : 押入れ
closetの意味は「押入れ」で、語源はclaudere(閉じる)の指小辞closetに由来し、同義語はwardrobeです。原義は「小さな空間」です。ただ押入れとクローゼットは若干異なります。日本の押入れが布団を入れるためのスペースを指すのに対し、米英のclosetは壁に取り付けられた衣服用の戸棚を指します。またトイレのことをwater closet(WC)と呼ぶこともありますが、古い表現で建築関連以外ではあまり使われていません。
conclude /kənklúːd/ : 完結する、締結する
concludeの意味は「結論づける」で、語源はcon(共に)とclaudere(閉める)に由来します。レポートや論文、批評や記事などの締めくくりによく使われます。例えば人口統計学のレポートでは日本の老人人口がこれからも増え続けると結論付けています(to conclude that the number of Japanese old people will increase)。
concludeの二つ目の意味は「終わらせる」で、同義語はfinishです。こちらはスピーチや説明、自己紹介の締めくくりに使われます。例えば大学の講義で講師が「これで講義を終わります(I will conclude the lecture with this)」と言った途端に、学生は一斉に席を立ちますね。また長めの自己紹介の後には「これで自己紹介を終わります(I will conclude my self-introduction by this)」と言って締めましょう。
concludeの三つ目の意味は「条約などを締結する」で、同義語はmakeとenter intoです。日本は江戸時代にアメリカと日米和親条約を結びました(to conclude the treaty of peace and amity)。
disclose /dɪsklˈəʊz/ : 暴露する
discloseの意味は「暴露する」で、語源はdis(否定)とclaudere(閉める)に由来し、同義語はexpose, reveal, uncoverです。discloseは以前は秘密だったものを開示するときに使われます。例えば正義感のある記者は犯罪を暴いて(to disclose a crime)、責任を追及します。ネットの掲示板は誰でも匿名で書き込みができますが、殺害予告などを書き込むと、プロバイダーはその人の情報を開示しなくてはいけません(to disclose their information)。
enclose /enklóʊz/ : 同封する
encloseの意味は「同封する」で、語源はin(中)とclaudere(閉める)に由来します。encloseは手紙と一緒にカードや書類を送るときに使われます。例えばもしあなたがクレジットカードの申し込みをすれば、カード会社は封筒にクレジットカードを同封します(to enclose a credit card)。誰かを結婚式に招待したいときには、手紙に招待状を同封します(to enclose an invitation card with the letter)。取引先の会社に請求書を送るときには、「請求書を同封いたしますのでご確認ください(Please find enclosed an invoce)」と一言添えておきます。
exclude /eksklúːd/ : 除外する
excludeの意味は「除外する」で、語源はex(外)とclaudere(閉じる)に由来し、同義語はomit, except, leave outです。例えば糖質制限ダイエットではお米が食事から抜かれます(rice is excluded from the diet)。子どもの世界では変わり者は仲間はずれにされてしまいます(to be excluded from their circle)。分厚いカーテンは日光を遮断してくれます(to exclude from the sunlight)。
exclusive /eksklúːsɪv/ : 独占的、高級の
exclusiveの意味は「独占的」で、語源はex(外)とclaudere(閉じる)に由来します。exclusiveは特定の人にしか使えないサービスや権利を指すときに使われます。例えば独占権(exclusive right)とは作ったものを自分だけが利用出来る排他的な権利のことで、著作権(copyright)や特許権(patent)、意匠権(design right)などが該当します。痴漢防止のために設けられた女性専用車両は文字どおり女性しか利用できません(to be exclusive to woman)。
exclusiveの二つ目の意味は「高級」で、同義語はhigh-classとhigh-gradeです。例えばステータスの高い人はやかましい人のいない高級レストラン(exclusive restaurant)で静かに食事をとります。
include /ɪnklúːd/ : 含める
includeの意味は「含める」で、語源はin(中)とclaudere(閉じる)に由来し、同義語はcontainです。ただcontainは「何を含んでいるのか」に重点を置くのに対し、includeは「含まれているか除外されているか」に重点を置いています。代表的なのは消費税と送料ですね。例えば良心的なお店では商品価格に消費税が含まれており(the price includes consumption tax)、金額の計算がしやすいです。通販でも「送料込み(Shipping Included)」の表記があると安心して買い物ができます。
occlusion /əklúʒən/ : 吸蔵
occlusionの意味は「吸蔵」で、語源はob(反対)とclaudere(閉める)に由来します。吸蔵(occlusion)とは、固体が内部に気体や液体を吸収する現象のことです。例えば一部の金属は水素を吸収できるので、内部の水素量を調節して合金を製造するのに利用されます。
recluse /rékluːs/ : 世捨て人
recluseの意味は「世捨て人」で、語源はre(強調)とclaudere(閉じる)で、同義語はhermitです。愛する人に先立たれたり、世の中の不条理に絶望して、世捨て人になる人は少なからずいます(to become a recluse)。
secluded /sɪklúdɪd/ : 隠遁した
secludedの意味は「隠遁」で、語源はse(離れる)とclaudere(閉める)に由来します。人嫌いな人間は人里離れた別荘に住んで(to live in a secluded cottage)、隠遁生活を送ることを夢見ます(to lead a secluded life)。