この記事では語源lim(境界)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
eliminate /əlímənèɪt/ : 除去する
eliminateは「不要なものを完全に消し去る」という意味で、語源はex(外)とlimine(境界)に由来します。ただ同意表現のremoveやget rid ofの方が使われます。例えば心優しい教師なら子供のいじめをなくそうと努力します(to eliminate bullying of children)。工場でもミスをなくすために様々な工夫がなされています(to eliminate mistakes)。
limit /límɪt/ : 制限値
limitは「物事の最大値・最小値」を意味し、語源はlimes(境界)に由来します。行き過ぎを抑えるために私たちは様々なものに制限を与えます。例えば節約したい場合は、まず食費に制限を設けます(to set a limit on food expenses)。高速道路で制限速度を大きく超えると(to exceed the speed limit)、罰金を科されるリスクがあります。スマホのLTEで動画ばかり見ていると、通信制限を超えてしまいます(to exceed the communication limit)。アダルトサイトの利用にあたっては年齢制限(age limit)が設けられています。
limitation /lìmətéɪʃən/ : 制限
limitationは「制限を加えること」という意味で、語源はlimitと同じです。limitationは何か悪いものに制限を加えるときに使われます。アメリカとソ連は軍備縮小(armament limitation)の一環として、核軍縮条約を締結した歴史があります(to conclude a nuclear limitation treaty)。
limited /límɪṭɪd/ : 有限の
limitedは「限りがある状態」を意味し、limitの形容詞形となります。商品販売で残りが少ない場合などによく使われます。私たちは「限定」という言葉に弱いので、売り手も「この商品は100個限定です(this product is limited to 100)」などと謳い文句を出して購買意欲を煽ります。またゲームやDVDなども初回限定版(first limited edition)を発売することで、ファンの購買意欲を煽ります。
またビジネス関連でlimitedという単語をよく耳にしますね。ビジネスに出資する場合、出資者が出したお金の分だけリスクを晒し、それ以上の責任を負わなくて済む仕組みを有限責任(limited liabitlity)と呼びます。この仕組みで出資金を集めた会社は株式会社(company limited)と呼ばれます。
subliminal /sʌblímənl/ : 潜在意識の
subliminalは「無意識下に影響を与える」という意味の形容詞で、語源はsub(以下)とlimes(境界)に由来します。映画やテレビの映像に認知できないほど一瞬のメッセージや広告を入れることで、視聴者を一定の行動に駆り立てる、この現象をサブリミナル効果(subliminal effect)と呼びます。ただ科学的な効果は実証されておらず、似非科学の一種とみなされています。ちなみに日本ではサブリミナル広告(subliminal advertise)の使用は禁止されているので、日常でその効果を体験することはできません。
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preliminary /prɪlímənèri/ : 準備段階の
preliminaryは「準備段階であること」を意味する形容詞で、語源はpre(前)とlimen(境界)に由来します。スポーツやゲームなどの大会で出場者が多い場合には、予選(preliminary contest)が行われます。工事や修理を行う場合は、あらかじめ概算の見積もり(preliminary quotation)を出してもらいましょう。金額が大きすぎて払えなくなるリスクを減らせます。
unlimited /`ʌnlímɪṭɪd/ : 無限の
unlimitedは「制限がない状態」を意味し、語源はun(否定)とlimit(制限)に由来し、同義語にinfiniteをとります。無限責任(unlimited liability)とは、会社が倒産した場合に事業者が負債のすべての責任を負うことを指します。