この記事では語源ject(投げる)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
- adjacent /ədʒéɪsnt/ : 隣接した
- conjecture /kəndʒéktʃɚ/ : 憶測
- dejected /dɪdʒɛ́ktɪd/ : 落胆した
- ejaculation /ɪdʒ`ækjʊléɪʃən/ : 射精
- inject /ɪndʒékt/ : 注入する
- jet /dʒét/ : 噴出、ジェット機
- object /άbdʒɪkt/ : 物体、目標
- object-oriented : オブジェクト指向
- objection /əbdʒékʃən/ : 反対
- objective /əbdʒéktɪv/ : 客観的
- project /prάdʒekt/ : 計画
- reject /rɪdʒékt/ : 拒絶する
- subject /sˈʌbdʒɪkt/ : 主題、被験者、科目
- trajectory /trədʒéktəri/ : 弾道
adjacent /ədʒéɪsnt/ : 隣接した
adjacentは「隣り合う」という意味の形容詞で、語源はad(方向)とiacere(投げる)に由来し、同義語はnextです。例えば中国は北朝鮮に隣接しており(to be adjacent to North Korea)、北朝鮮は韓国に隣接しています(to be adjacent to South Korea)。また引っ越してきたときには隣の家(adjacent house)や隣部屋(adjacent room)に住んでいるご近所さん(neighbor)にも挨拶をしておきましょう。
conjecture /kəndʒéktʃɚ/ : 憶測
conjectureは「根拠に乏しい推測」を意味し、語源はcon(一緒)とiacere(投げる)に由来し、同義語はspeculationとguessになります。
dejected /dɪdʒɛ́ktɪd/ : 落胆した
dejectedは「気分の落ち込んだ状態」を意味し、語源はde(落ちる)とiacere(投げる)に由来ます。ただ同義語のdepressed, sad, unhappyの方がよく使われます。
ejaculation /ɪdʒ`ækjʊléɪʃən/ : 射精
ejaculationは「射精」を意味し、語源はex(外)とiacere(投げる)に由来します。射精(ejaculation)とは雄の男性器から精液(semen)を射出する行為のことです。人間の男性の場合は一度あたりの射精で1億以上の精子(sperm)が含まれています。そして精子は哺乳類の場合、睾丸(ball)の中に蓄えられています。
inject /ɪndʒékt/ : 注入する
injectは「注入する」という意味で、語源はin(中)とiacere(投げる)に由来します。主に注射器で薬を注入する場合に使われます。例えば糖尿病患者は自分でインスリンをうまく生成できないので、お腹にインスリンを注射します(to inject insulin into their stomach)。インフルエンザが流行している場合は、予防接種としてワクチンを皮下に注射します(to inject a vaccine under the skin)。
jet /dʒét/ : 噴出、ジェット機
jetの原義は「噴出すること」で、語源はjeter(投げる)に由来します。私たちはジェットというと飛行機を連想しますね。ジェット機(jet plane)とはジェットエンジン(jet engine)を搭載した飛行機のことで、後ろに空気を噴出して推進力を得るのが特徴です。また昔よく耳にした「ジャンボジェット(jumbo jet)」はボーイング747という大型旅客機の愛称のことです。
object /άbdʒɪkt/ : 物体、目標
objectの原義は「触ることができるもの」で、語源はob(反対)とiacere(投げる)に由来します。まずobjectは「物体」を意味し、thingと同義語になり、何かの説明でよく使われます。例えば「卵は丸くて硬い表面の物質である(a round object with hard surface)」と説明できます。またobjectにはもう一つの意味「目的」があり、同義語はgoalとaimです。例えばこのサイトの目的(the object of this site)は語源をわかりやすく説明することにあります。
object-oriented : オブジェクト指向
オブジェクト指向(object-oriented)とは、プログラミングにおいて操作手順ではなく操作対象に重点を置いた考え方のことです。使用するオブジェクトの構造を知らなくても、機械のパーツのように当てはめるだけで機能します。例えば私たちは扇風機を使うのにその内部構造を知る必要はないですよね。扇風機という物体と風力調整などの操作ができれば、扇風機を使いこなすことができます。オブジェクト指向はプログラミングにおける労力削減に大きな貢献をしているわけですね。
objection /əbdʒékʃən/ : 反対
objectionは「反対意見」を意味し、語源はobjectに由来します。例えば娘が借金まみれの男と結婚したいと言い出したら、父親はその結婚に大反対するでしょう(to raise a strong objection to her marriage)。一方真面目に働いているサラリーマンとの結婚であれば、異存はないでしょう(to have no objection)。
objective /əbdʒéktɪv/ : 客観的
objectiveの原義は「物体に関連する」で、語源はobjectに由来します。objectiveはまず「客観的」の意味があり、データの分析や数字的な判断など人の感情が入り込まない場面で使われます。例えばFXでは噂やニュースに惑わされず、データや指標をもとに客観的な判断が下せる人が勝てると言われています(to make an objective decision)。また噂や風評に惑わされず、客観的な記述(objective description)を用いた書籍は信頼性が高いです。
project /prάdʒekt/ : 計画
projectは「計画」を意味し、語源はpro(前)とiacere(投げる)に由来します。何か大掛かりなことをする場合には綿密に練られた計画が必要になります。例えば研究者は膨大な量のサンプルを得るために調査計画を立てます(to make a recearch project)。また会社も利益を出すために大きな事業に取り組みます(to work on a big project)。
reject /rɪdʒékt/ : 拒絶する
rejectの意味は「拒絶する」で、語源はre(後ろ)とiacere(投げる)に由来します。同義語はrefuse, decline, turn downですが、rejectはその中でも一番きついイメージです。例えばほとんど白紙のレポートを教員に提出しても受け取ってもらえないでしょう(the report will be rejected)。また実現可能性の低い法案を提出すると、国会はその法案を否決してしまいます(to reject a bill)。
subject /sˈʌbdʒɪkt/ : 主題、被験者、科目
subjectの原義は「支配下に置かれた人」で、語源はsub(下)とiacere(投げる)に由来します。まずは王族の下にある人たち「臣民」を意味します。例えばイギリスは立憲君主制で今でも王族は途絶えていないため、英国民をBritish subjectと呼ぶことがあります。subjectには「従う」つながりで「被験者」の意味もあります。実験の下で支配されているイメージができますね。そしてsubjectは「主題」の意味でも使われます。
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trajectory /trədʒéktəri/ : 弾道
trajectoryは「軌道」を意味し、語源はtrans(横切る)とiacere(投げる)に由来します。例えばピストルから発射された銃弾は直線の軌道を描きます(to draw a straight trajectory)。またボールを思い切り投げると、放物線状の軌道を描いて着地します(to draw a parabolic trajectory)。