この記事では語源li(結ぶ)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
alliance /əlάɪəns/ : 同盟関係
allianceは「同盟関係」を意味し、語源はad(方向)とligare(結ぶ)に由来するallyの名詞形です。自国の力だけでは目的が達成できない場合、他の国と同盟を結ぶのは悪くない選択肢です。例えば日本はアメリカと日米安全保障条約という軍事同盟を結んでいます(to make a military alliance with America)。
alloy /ˈælɔɪ/ : 合金
alloyは「合金」を意味し、語源はad(方向)とligare(結ぶ)に由来します。合金(alloy)とは純金属に他の金属や元素を混ぜ合わせたもので、強度や腐食性を高めるために活用されます。例えば鋼(steel)は鉄に微量の炭素を含んだ合金(alloy)で、様々な商品の原料になっています。また半田は鉛とスズを主原料とした合金で(solder is an alloy of lead and tin)、主に金属の接合に使われます。また青銅は銅とスズの合金で(bronze is an alloy of copper and tin)、十円玉に使用されています。銅よりも硬いので、武器の原料にも使われていたことがありました。そして黄銅は銅と亜鉛の合金で(brass is an alloy of copper and zinc)、五円玉や楽器に使われます。ブラスバンドの名称も原料がbrassであることに由来します。
ally /əlάɪ/ : 同盟国、味方
allyは「同盟国」を意味し、語源はad(方向)とligare(結ぶ)に由来します。allyは戦争などにおける同盟国という意味合いが強いです。例えば第二次世界大戦における連合国(Allies of World War Ⅱ)はドイツ・イタリア・日本から成る枢軸国(Axis Powers)と激しい戦争を繰り広げました。
league /líːg/ : 同盟
leagueは「スポーツチームの同盟」を意味し、語源はligare(縛る)に由来します。スポーツではチーム間でグループを作り、その中で試合を行います。そのグループこそがリーグ(league)と呼ばれます。例えば日本のプロ野球だとセントラルリーグ(central league)やパシフィックリーグ(pacific league)などが有名で、それぞれ通称セ・リーグ、パ・リーグと呼ばれています。日本ではリーグというとリーグ戦のことを指すことがありますが、英語圏ではリーグ戦はleague matchと表現します。
liable /lάɪəbl/ : 責任がある
liableの原義は「法で縛られること」で、語源はligare(縛る)に由来し、意味は「義務を負うこと」です。例えば土地や建物を購入すると固定資産税の支払い義務が生じます(to be liable to fixed property tax)。車で速度を出しすぎると罰金が科されます(to be liable to a fine)。メーカーが販売した商品が欠陥品で事故の原因となってしまった場合、メーカーはその欠陥に責任を負います(to be liable for the defect)。
ligament /lígəmənt/ : 靭帯
ligamentは「靭帯」を意味し、語源はligare(結ぶ)に由来します。靭帯(ligament)とは骨同士をつなぐ繊維組織のことで、関節(joint)に柔軟な動きを与え、骨が離れるのを防ぐ役割があります。脱臼した場合はすぐに治療しないと、靭帯が伸びてしまい再び脱臼しやすくなります。ちなみに骨と筋肉をつなぐ組織は腱(tendon)と呼ばれるので、混合しないように気をつけましょう。
oblige /əblάɪdʒ/ : 義務を負わせる
obligeの原義は「誓いによって縛る」で、語源はob(方向)とligare(結ぶ)に由来します。主に受け身形で、義務としてする必要がある場合に使われます。例えば日本で正社員として雇用されると、週に5日間働く義務が生じます(to be obliged to work for 5 days a week)。またノブレスオブリージュ(noblesse oblige)は高い社会的地位や財産を保有することには義務が伴うという考え方です。例えばアメリカでは資産家や実業家が寄付やボランティア活動を行うことは一般的であるとされています。
rally /rˈæli/ : 集会
rallyは「政治的な集会」を意味し、語源はre(再び)とligare(結ぶ)に由来します。政治的に訴えたいことがある場合は集会を開いてみましょう。例えば政治に大きな不満がある時は反政府集会を開き(to hold an anti-government rally)、国際的な平和を訴えたい場合には平和集会に参加します(to participate in a peace rally)。日本の憲法は集会の自由(freedom of assembly)を保障しているので、集会を開いても罰せられる心配はありません。またテニスなどの球技で選手同士がボールを打ち合うことをラリー(rally)と呼びます。駅や観光地などで行われるスタンプラリー(stamp rally)は和製英語なので、英語圏の人に話してもわかってもらえません。
religion /rɪlídʒən/ : 宗教
religionは「宗教」を意味し、語源はre(強調)とligare(縛る)に由来し、原義は「神と人間を結びつけること」とされています。日本国憲法は信教の自由(freedom of religion)を保障しているので、好きな宗教に入信することができます(to get religion)。宗教というとキリスト教(Christian religion)、イスラム教(Islamic religion)、仏教(Buddhist religion)が三大宗教として有名です。ただ社会的に害をなす可能性のあるカルト(cult)には入らないようにしましょう。また入信したらその宗教の教えを実践するようにしましょう(to practice one’s religion)。
rely /rɪlάɪ/ : 頼る
relyは「頼る」という意味で、語源はre(強調)とligare(縛る)に由来し、同義語はdependとなります。いつも他人に頼ってばかりいると(to rely on others)、いざという時に自分で問題を解決できなくなります。最近の人たちは情報収集に関してはネットに頼りっきりです(to rely on the Internet for information gathering)。