この記事では語源gl(光)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
glace /glæséɪ/ : 煮詰めた
glaceは「煮詰めた状態」を意味し、語源は「氷」に由来します。glaceは料理で使うと「煮詰める」という意味になります。例えばマロングラッセ(marrons glacés)は殻をむいた栗を砂糖で煮詰めたフランスのお菓子のことです。またデミグラスソース(demi-glace sauce)も牛の出汁をしっかりと煮込んで作られます。ミートボールやハヤシライス、ハンバーグなどの洋食で使われます。
glacial /gléɪʃəl/ : 氷の
glacialは「氷に関連する」という意味です。例えば氷河期(glacial epoch/ice age)には動植物の多くが絶滅したと言われています。また氷河湖(gracial lake)は氷河の侵食作用によって生じた湖のことです。
glacier /gléɪʃɚ/ : 氷河
glacierは「氷河」を意味します。氷河(glacier)とは陸上や水上をゆっくりと動く氷の塊のことです。氷河は雪が数年かけて堆積して圧縮されることで形成されます。また地球温暖化(global warming)は氷河の後退(retreat of glacier)を引き起こすとされています。
glance /glˈæns/ : ちらりと見ること
glanceは「ちらりと見ること」を意味し、語源は古いフランス語で「滑る」に由来します。例えば私たちは時間を確認するために腕時計をちらりと見ます(to glance at a wrist watch)。また座席で変な声を出している人が近くにいると、気になって横目で見ることもあるでしょう(to take a side glance at someone)。
glare /gléɚ/ : 睨む、眩しく光る
glareの原義は「眩しく光る」で、語源はglassに由来します。人に害を与えるほどの激しい光を指すときに使われます。例えば日傘は人の肌を日差しから守ってくれます(to protect from the glare of the sun)。雪山を登ったり、スキーをしたりするときには雪の照り返し(the glare of the snow)を防ぐゴーグルが必須です。対策を怠ると目を痛めてしまいます。またモニターの光の写り込み(the glare of screen)を気にする人は、アンチグレアフィルム(anti-glare film)を貼ると良いでしょう。またglareには「光る」つながりで「睨む」という意味もあります。例えば多くの動物は敵に遭遇すると無用の争いを避けるためまずは睨んで威嚇します(to glare at enemy)。
glass /glˈæs/ : ガラス
glassの語源はgl(光)に由来し、物質としてのガラスやグラス、メガネを表すときに使われます。窓ガラスを割ると(to break a window-glass)、その破片が飛び散ります(to scatter)。ガラスの破片(bits of glass)は尖っていて危険なので、触らないようにしましょう。またガラスにも複数の種類があります。例えば防弾ガラス(bulletproof glass)は宝石店などの防犯に使われ、すりガラス(frosted glass)は風呂場などのプライバシーを守るために使われます。
またグラス(glass)は飲み物を入れるガラス製のコップを指します。グラスにも様々な種類があります。例えばタンブラー(tumbler)は足のない筒状のガラスコップを指し、ソフトドリンクやハイボールを飲むときに使われます。ワイングラス(wine glass)はワインを飲むときに使われ、長い足が特徴です。最後のカクテルグラス(cocktail glass)はショートカクテルを飲むときに使われ、ボウルの部分が逆三角形になっているのが特徴です。バーテンダーさんに頼めばガラスに一杯のカクテルを注いでくれるでしょう(to pour a glass of cocktail)。
glassをメガネの意味で使う場合は必ず複数形でglassesと表記しましょう。メガネは2つのガラスの破片でできているからです。同義語のspectaclesはフォーマルな表現です。私たちは目が悪くなると(to have bad eyes)、メガネをかけて視力を補いますが(to wear glasses)、女性の場合は外観を気にしてコンタクトをつけることもあります(to wear contact lens)。
glaze /gléɪz/ : 釉薬(うわぐすり)
glazeは「釉薬」を意味し、語源はglassに由来します。釉薬(glaze)とは陶器の表面に塗って光沢を出すための薬品のことです。陶器の表面がつやつやなのはこの釉薬によるものです。陶器は粘土を焼いて作られますが、この段階では「素焼き」と呼ばれ、水をよく吸収するので色をつけることができません。素焼きした陶器に釉薬を塗りもう一度焼くことで、表面をガラスが覆い、色をつけやすくなります。
glimpse /glím(p)s/ : ちらりと見えること
glimpseは「ちらりと見えること」を意味し、語源はgleam(かすかな光)に由来します。glanceとの違いですが、glanceは「能動的に見ること」のニュアンスが強いのに対し、glimpseは「受動的に見えること」という意味合いが強いです。例えば人混みの中を歩いていると、知り合いの姿がちらりと見えるかもしれません(to catch a glimpse of acquaintance)。
glitter /glíṭɚ/ : 輝く
glitterは「光の乱反射で派手に輝く」という意味で、語源はglit(輝く)に由来し、同義語はsparkleです。水面や宝石がキラキラと輝く様子を表現するときに使われます。例えば夜に海を見ると海面が月の光に照らされて輝くのが見えますね(to see the sea glitter)。またダイヤモンドの輝き(the glitter of diamonds)は見るものを惑わせます。
gloss /glάs/ : 光沢
glossは「表面の輝き」を意味し、語源はglowに由来します。肌のつや、髪の毛のつや、金属の光沢を表すときに使われます。例えばヘアマスクやヘアパックはくすんだ肌にツヤを与えてくれます(to add gloss to the dull hair)。金属は磨いて光沢を出すことができます(to polish metals to a high gloss)。またリップグロス(lip gloss)は唇にツヤを出すための化粧品の名称です。
glow /glóʊ/ : 穏やかな光
glowは「穏やかな光」を意味し、語源はgl(輝く)に由来します。例えば夕焼け(evening glow/sunset)を見ていると懐かしい気分になると言われています。グロー球(glow lamp)は蛍光灯を点灯するときに使われる部品のことですが、LEDの普及に伴い生産は止まってしまいました。また緑の豊かな場所では夜に蛍の光(the glow of fireflies)がみられます。