この記事では語源grace(感謝)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
congratulation /kənɡræ̀tʃəléɪʃən/ : 祝いの言葉
congratulationは「お祝いの言葉」を意味し、語源はcon(一緒)とgratus(喜び)に由来します。相手の成功を祝うときに使われる最もポピュラーな表現です。直接的に「おめでとう!」と言うときには、語尾にsをつけます。例えば知人が結婚した場合には「結婚おめでとう!(Congratulations on your wedding!)」、卒業した場合には「卒業おめでとう!(Congratulations on your graduation!)」、昇進した場合は「昇進おめでとう!(Congratulations on your promotion!)」と言ってあげましょう。ただしconguratulationはあくまで人の成功を祝う言葉なので、誕生日を祝うときにはあまり使われません。その場合はシンプルに”Happy birthday!”と言いましょう。
grace /gréɪs/ : 優雅
graceの原義は「神の恩寵」で、語源はgratia(感謝)に由来します。動きや振る舞いに品がある場合に使われます。例えば舞踏会ではドレスを着た美しい女性たちが優雅に踊ります(to dance with grace)。また優雅な物腰(grace of bearing)は育ちの良さや教養を表すものです。心に余裕のある人間は自分に非があるとわかったら、潔く謝ることができます(to have the grace to apologize)。寛容な教授なら学生が期日までにレポートを提出できなくても、数日の猶予を与えてくれるかもしれません(to give a few day’s grace)。
gracious /gréɪʃəs/ : 親切な、優雅な
graciousは「丁寧で親切な様子」を意味します。例えば育ちの良い人は誰にでも優しくふるまうものです(to be gracious to everyone)。また優雅な暮らし(gracious life)というものは貴族やお金持ちにのみ与えられた特権とも言えます。真に教養のある人間は丁寧な言葉(gracious word)を話すものです。
grateful /gréɪtf(ə)l/ : ありがたく思う
gratefulは「感謝の気持ち」を意味し、語源はgratus(感謝)に由来します。同義語はthankfulです。前置詞のtoの後に感謝する対象、forの後に感謝する理由がつきます。例えば「ご協力感謝します」を英語で表すと、I’m grateful to you for your helpとなります。また震災で家が倒壊しても五体満足であるなら、不幸中の幸いに感謝すべきでしょう(to be grateful for small marcies)。
gratitude /grˈæṭət(j)ùːd/ : 感謝
gratitudeは「感謝」を意味します。例えば見知らぬ人に助けてもらったら、きちんと感謝を伝えるべきです(to express your gratitude)。もしくは感謝のしるしとして(as a token of your gratitude)、金品をあげることもあるでしょう。
gratify /grˈæṭəfὰɪ/ : 満足させる
gratifyは「人の心や欲望を満たす」という意味で、同義語はsatisfyです。我々が生きるのは欲望を満たすためだとも言われています。例えば私たちはお金で欲しいものを買って欲望を満たします(to gratify our desire)。また本を読んだりネットサーフィンしたりして、知識欲も満たします(to gratify our curiosity)。好きな人とセックスして情欲も満たしますこともあるでしょう(to gratify our passion)。
gratuity /grət(j)úːəṭi/ : 謝礼のお金
gratuityとは「謝礼として支払う追加のお金」のことで、同義語はtipです。チップは料金とは別で従業員に支払う心付けのことで、ホテルやレストランの従業員、タクシーの運転手などに渡すことが多いです。ただ最近ではチップの風習を煩わしく思う人も増えてきており、そのような店では「お心付け無用(No gratuity accepted)」と注記しています。
gratuitous /grət(j)úːəṭəs/ : 理由のない
gratuitousの原義は「対価を払わずに行う」ですが、現在の意味は「正当な理由がないこと」です。例えば道端で知らない人にいきなり悪口を言われたら、それはいわれのない侮辱(gratuitous insult)と言えます。
ingrates /íngreɪt/ : 恩知らずな人
ingrateは「恩知らずな人」という意味で、語源はin(否定)とgratus(感謝)に由来します。同義語はungratefulですが、英語圏の言葉で似たようなことを伝えたいならselfishの方が使われます。
ingratiate /ɪngréɪʃièɪt/ : 機嫌をとる
ingratiateは「相手の機嫌をとる」という意味で、語源はin(中)とgratus(感謝)に由来します。主に否定的なニュアンスで使われます。例えば優柔不断な男性はプレゼントを買ったり捨てわがままな女性に取り入ろうとします(to ingratiate himself with selfish woman)。また既得権を守りたい人は政治家に賄賂を渡したりして取り入ろうとします(to ingratiate himself with politicians)。