この記事では語源crit(判断する)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
crisis /krάɪsɪs/ : 危機
crisisの意味は「危機」で、語源はkrinein(判断する)に由来し、同義語はemergencyです。早急に手を打たないと取り返しのつかなくなる事態に使われます。例えば国の負債が大きく膨らむと、財政危機(financial crisis)のリスクが高まります。石油危機(oil crisis)が発生した時期にはトイレットペーパーの買い占め騒動も発生しました。2008年のサブプライムローン問題が深刻な金融危機(financial crisis)を引き起こしたのは有名な話です。
criterion /krɑɪtí(ə)riən/ : 基準
criterionの意味は「基準」で、語源はkrites(判断)に由来し、同義語はstandardとbenchmarkです。複数形はcriteriaなので覚えておきましょう。人は何かの判断をするときに一定の基準が必要なものです。例えばある会社の採用基準はリーダーシップがあることです(criterion for employment is leadership)。日本では学校の良し悪しを測る基準に偏差値を使います(use deviation as criterion for measuring how good schools are)。製品の品質が基準を満たしている場合のみ(to fulfill a criterion)、商品として出荷されます。
critic /kríṭɪk/ : 評論家
criticの意味は「評論家」で、語源はkrinein(判断する)に由来し、同義語はcommentatorとreviewerです。criticは音楽や映画などの芸術作品の良し悪しを語る人を指し、一方テレビで社会問題などを評論する人はcommentatorと呼ばれます。文芸評論家(literary critic)や映画評論家(movie critic)のコメントは雑誌や新聞などのメディアに掲載されます。
critical /kríṭɪk(ə)l/ : 批判的、重要な
criticalの意味は「批判的」で、語源はkrinein(判断する)に由来します。例えば政府の運営は国民の血税から成り立っているので、政府が不祥事を起こすと国民の目は厳しくなります(to be critical of the government)。また学校でいじめが発覚すると、親の学校に対する目は厳しくなります(to be critical of the school)。
criticalの二つ目の意味は「重大」で、同義語はcrucialです。今後の未来を左右するほど重要な問題に使われます。例えば日本では少子化対策が重要な課題(critical issue)となっています。
criticalの三つ目の意味は「危機的」です。例えば人が車にひかれて大量に出血すると危篤状態になるので(to be in a critical condition)、すぐに病院に搬送する必要があります。
criticize /kríṭəsὰɪz/ : 批判する
criticizeの意味は「批判する」で、語源はkrinein(判断する)とize(動詞化)に由来します。例えば清廉潔白で名の知れたはずの政治家に賄賂が発覚すると、国民から厳しく批判されます(to be severely criticized by the people)。
critique /krɪtíːk/ : 批評
critiqueの意味は「文芸作品の批評」で、語源はkrinein(判断する)に由来します。