この記事では語源corp(体)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
- corporate /kˈɔɚp(ə)rət/ : 法人の、会社の
- corporation /k`ɔɚpəréɪʃən/ : 法人
- corporeal /kɔɚpˈɔːriəl/ : 肉体の、有形の
- corps /kˈɔɚ/ : 部隊
- corpse /kˈɔɚps/ : 死体
- corpulent /kˈɔɚpjʊlənt/ : 太った
- corpus /kˈɔɚpəs/ : コーパス
- corpuscle /kˈɔɚpʌsl/ : 血球
- corset /kˈɔɚsɪt/ : コルセット
- incorporate /ɪnkˈɔɚpərèɪt/ : 取り込む
- incorporation /ɪnk`ɔɚpəréɪʃən/ : 法人の設立
corporate /kˈɔɚp(ə)rət/ : 法人の、会社の
corporateの意味は「法人の」で、語源はcorporare(一体となる)に由来し、その語源もcorpus(体)に由来します。corporateは会社に関わる事柄に使われます。例えば会社は利益を出したら、法人税(corporate tax)を納めます。就職する会社を選ぶコツは自分にあった社風(corporate culture)の会社を選ぶことです。経営者が会社を私物化して利益を独占しないように監視する仕組みのことをコーポレート・ガバナンス(corporate governance)といいます。
corporation /k`ɔɚpəréɪʃən/ : 法人
corporationの意味は「法人」で、語源はcorporare(一体となる)に由来し、同義語はlegal entityとjudicial personです。法人とは特定の目的を持った人の集団のことです。普通の人間と同じような権利や義務を持っており、訴訟をしたり、取引をしたりすることが可能です。人間と同じく法人にも非常に多くの種類があります。例えば株式会社や合弁会社などの利益を追求する法人は営利法人(profit corporation)、学校法人や宗教法人など利益を追求しない法人は非営利法人(non-profit corporation)と呼ばれます。
corporeal /kɔɚpˈɔːriəl/ : 肉体の、有形の
corporealの意味は「肉体の」で、語源はcorporeus(肉体の性質の)に由来し、その語源もcorpus(体)に由来します。同義語はphysicalです。例えば人間は誰しも肉体的な欲望(corporeal desire)を満たして、初めて精神的な余裕ができます。
corporealの二つ目の意味は「有形の」で、同義語はtangibleです。建物や機械などの実態のある資本は有形資本(corporeal capital)と呼ばれ、著作権(copyright)などの無形資本(intangible capital)と対比されます。
corps /kˈɔɚ/ : 部隊
corpsの意味は「部隊」で、語源はcorpus(体)に由来します。語末のpsは発音せずにcoreと同じ発音をするので注意です。部隊(corps)とは、特殊な仕事を行う軍の一団のことです。例えば海兵隊(marine corps)は陸での戦闘を行う海軍のことです。衛生科部隊(medical corps)はけが人の治療に従事します。工兵隊(corps of engineers)は土木建築が得意な部隊で、敵陣の爆破や基地の設営、大型兵器の運用も行います。
corpse /kˈɔɚps/ : 死体
corpseの意味は「死体」で、語源はcorpus(体)に由来し、同義語はbodyです。例えばもし親族が亡くなってしまったら、きちんと葬式をあげて死体を処理しましょう(to dispose of a corpse)。
corpulent /kˈɔɚpjʊlənt/ : 太った
corpulentの意味は「太った」で、語源はcorpus(体)とulentus(満ちた)に由来し、同義語はfatとobeseです。暴飲暴食を重ね、運動も怠っていると、人は簡単に太ってしまいます(to get corpulent easily)。
corpus /kˈɔɚpəs/ : コーパス
corpusの意味は「コーパス」で、語源はcorpus(体)に由来します。コーパス(corpus)とは、膨大な量の自然文章を集めたもので、主に言語の研究で使われます。例えばコーパスの中から頻繁に登場する英単語だけを覚えれば、効率良く語彙力を向上させられますね。
corpuscle /kˈɔɚpʌsl/ : 血球
corpuscleの意味は「血球」で、語源はcorpus(体)とcule(指小辞)に由来し、原義は「小さな体」です。corpuscleは血液中の細胞を指す単語です。例えば赤血球(red corpuscle)は肺にある酸素を取り入れて体の隅々にまで供給する役割があるのに対し、白血球(white corpuscle)は体内に侵入した細菌やウイルスを排除する役割があります。ただcorpuscleという単語を知らない人も多いので、通常は赤血球をred blood cell、白血球をwhite blood cellと表現した方がいいです。
corset /kˈɔɚsɪt/ : コルセット
corsetの意味は「コルセット」で、語源はcorpus(体)の指小辞corsetに由来します。コルセット(corset)とは、ドレスの下に着用して体型を補正する女性用下着のことです。お腹を引き締めることでくびれが強調され、当時の理想体型に近づくことを可能にしました。現在は医療用として腰痛対策などに使われています。
incorporate /ɪnkˈɔɚpərèɪt/ : 取り込む
incorporateの意味は「取り込む」で、語源はin(中)とcorpus(体)に由来し、同義語はadoptとintroduceです。新しい仕組みや習慣、技術などを取り込んで既存のものと一体となる場合に使われます。例えば体重を減らしたい人は日々の生活に運動を取り入れましょう(to incorporate some exercises into one’s everyday life)。
incorporation /ɪnk`ɔɚpəréɪʃən/ : 法人の設立
incorporationの意味は「法人の設立」で、語源はin(中)とcorpus(体)に由来します。この単語が使われるのは主に定款に関する場合です。定款(articles of incorporation)とは、法人の活動目的などをまとめた規則のことで、法人設立の場合は必ず作成する必要があります。