この記事では語源empt(取り出す)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
example /ɪgzˈæmpl/ : 具体例、模範
exampleの意味は「具体例」で、語源はex(外)とemere(取る)に由来し、原義は「取り出されたもの」です。exampleはわかりにくい事柄を具体的に説明したり、カテゴリーの中から具体例を持ち出したりするときに使われます。例えば哺乳類の一例を挙げるとするなら(to take an example of mammals)、まず犬が挙がります。また糖尿病は生活習慣病の代表例(typical example)ですね。
exampleの二つ目の意味は「模範」で、同義語はmodelとpatternです。例えばテニスを手っ取り早く上達したいなら、上手い人の真似をするのが一番です(to follow good player’s example)。また「子は親の鏡」ということわざもあるように、親は子どもの良い見本になるべきです(to set a good example for their children)。
exempt /egzém(p)t/ : 免除された
exemptの意味は「税金・義務などが免除された」で、語源はex(外)とemere(取る)に由来します。国民には納税の義務がありますが、都合が悪い場合には免除を受けることもできます。例えば日本では所得が103万円以下だと、所得税が免除されるので(to be exempt from income tax)、主婦や学生はそれを超えないように働きます。
また会社を辞めた場合は、その年の国民年金の支払いが免除されます(to be exempt from national pension)。仕事が見つかっていない場合には助かる制度ですね。戦時中は体の弱い人は兵役を免除されました(to be exempt from military service)。
exemption /egzém(p)ʃən/ : 税控除
exemptionの意味は「税控除」で、語源はex(外)とemere(取る)に由来し、同義語はdeductionです。お金を節約したいなら税控除(tax exemption)をうまく活用するようにしましょう。
例えば日本に住んでいる人には基礎控除(personal tax exemption)が与えられており、全員に一律38万円の税控除が適用されます。また結婚している人には配偶者控除(spouse exemption)が38万円、子供を作っていれば扶養控除(dependant exemption)でさらに38万円の控除が受けられます。
preemption /priːém(p)ʃən/ : 先買権
preemptionの意味は「先買権」で、語源はpre(前)とemere(取る)に由来します。先買権(preemption)とは、株や土地などを第三者より先に買い取る権利のことです。例えば共同出資した株式が第三者に売却されるのを防ぐときなどに使われます。また先買権は国や地方自治体も行使できます。土地の再開発などで新しい土地を取得するとき、専売権を行使して第三者が地主から買った値段で購入することで、地価の吊り上げを防止します。
redeem /rɪdíːm/ : 埋め合わせをする
redeemの意味は「埋め合わせをする」で、語源はre(後ろ)とemere(取る)に由来します。同義語はmake up forで、原義は「買い戻す」です。redeemは悪いものの埋め合わせをするときに使われます。例えばプライドの高い人間は仕事などに失敗すると、次こそはと名誉を挽回しようとします(try to redeem one’s honor)。
sample /sˈæmpl/ : 見本
sampleの意味は「見本」で、語源はexampleの省略形saumpleに由来し、同義語はspecimenです。sampleは検査や商品購入のために一部分を吟味するときに使われます。例えば病院で健康診断を受けると、まず血液を採取することになります(to take a blood sample)。血液検査は簡易にできる割に、体の多くの項目の状態がわかるので、積極的に受けたい検査ですね。
また街を出歩くとsampleはあちこちで見つかります。例えばドラッグストアに行くと、ハンドクリームの試供品(a sample of hand cream)が置いてあり、自由に使ってみることができます。またデパートの化粧品売り場でも、化粧品のサンプル(samples of cosmetics)を自由に使うことができます。