この記事では語源hyper(超える)に関連する英単語を紹介します。
目次から読みたい箇所をピックアップして読んでください。
hyperactivity /hàɪpɚæktɪ́vɪti/ : 活動過多
hyperactivityは「異常に活動的な状態」を意味し、語源はhyper(超える)とactivity(活動)に由来します。使われる状況は限られており、主にADHD(attention deficit hyperactivity disorder)で使われます。ADHDもとい注意欠陥・多動性障害は神経障害の一つで、発症すると物忘れが激しい、落ち着いていられないなどの症状が見られます。
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hyperbole /hɑɪpˈɚːbəlìː/ : 誇張表現
hyperboleは「誇張表現」を意味し、語源はhyper(超える)とbole(投げる)に由来します。同義語はexaggerationです。
hyperinflation /hàɪpɚɪnfléɪʃən/ : ハイパーインフレ
hyperinflationとは急激に進行するインフレのことで、語源はhyper(超える)とinflation(インフレ)に由来します。ではなぜハイパーインフレが起きるのか、それは国が戦費調達や賠償金の支払いのため過度に紙幣を増刷する、もしくは戦争や革命が起きて通貨の信用を失う、などで通貨の価値が暴落するからです。通貨の価値が下がれば、それに応じて物価は上昇します。物価が上がれば、企業の利益も増えて賃金も増えるはずですが、物価が賃金よりも速いペースで上昇すると、物が買えなくなり国民の生活を圧迫してしまうのです。
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hyperopia /hὰɪpəróʊpiə/ : 遠視
hyperopiaは「遠視」を意味し、語源はhyper(超える)とops(目)に由来します。遠視(hyperopia)とは水晶体の屈折異常により、網膜(retina)にピントが合わなくなる症状のことです。ただ遠視になっても、近くを見るときにはピントが調節されるため日常生活に支障は生じません。通常よりも多くの調整が必要なだけです。ちなみに対義語の「近視」は英語でmyopiaと表記し、語源はmyein(閉じる)とops(目)に由来します。
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hypersensitive /hàɪpɚsɛ́nsɪtɪv/ : 過敏症の
hypersensitiveは「過敏症状態」を意味し、語源はhyper(超える)とsensitive(敏感)に由来します。過敏症(hypersensitiveness)とは通常ならなんとも思わない弱い刺激に反応して、何らかの症状を示す状態のことで、アレルギー(allergy)やアナフィラキシー(anaphylaxis)などが含まれます。
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hypertension /hàɪpɚtɛ́nʃən/ : 高血圧症
hypertensionは「高血圧」を意味し、語源はhyper(超える)とtension(緊張)に由来します。血圧とは心臓が血管を通じて血液を送り出すときの圧力のことですが、これが通常よりも高くなると血管を傷めて、動脈を硬化させてしまうことがあります。動脈硬化(arteriosclerosis)が起きると、体内の血液の循環が悪くなり、脳卒中(stroke)や心筋梗塞(cardiac infarction)を引き起こしてしまいます。血圧が上昇する原因はタバコや塩分の取りすぎ、お酒やストレスなど様々ですが、健康的な生活を心がけることでリスクを下げることは可能です。
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hyperventilation /haɪ.pə(ɹ)ˌvɛntəˈleɪ.ʃən/ : 過換気
hyperventilationは「過呼吸」を意味し、語源はhyper(超える)とventilation(換気)に由来します。使われる文脈は大きく限られ、主に過換気症候群で使われます。過換気症候群(hyper ventilation syndrome)とは精神的な不安が原因で、過呼吸(hyperpnea)になり、目眩や動悸を覚える症状のことです。