読む語源学とは?

当サイト「読む英語辞典」は、読解を通じて語彙力を鍛えるためのブログ型英語教材です。第二言語習得(SLA)という分野では、インプット仮説という学習論が主流になっています。

インプット仮説とは、端的にいうと、「理解可能な多量のインプットと少量のアウトプットの組み合わせが、もっとも効率よく英語を学習できる方法である」ということです。詳しい話は白井 恭弘氏の著書をご参考ください。このサイトでは、インプット仮説による学習を促すために様々な工夫をしており、継続的に学習すればまとまった語彙力を効率よく身に付けることが可能です。

読む英語辞典では、一つの単語を数文の日本語と英語で説明しています。理解を深めるために、一つ実例を持ち出しておきましょう。

diabetes /dὰɪəbíːtiːz/ 糖尿病

diabetesは「糖尿病」を意味し、語源はdia(通過)とbainein(行く)に由来します。原義はギリシャ語のdiabetes(尿が出すぎること)です。正式名称はDiabetes mellitusで、diabetesは通称です。糖尿病とは、体内の血糖値が基準値を超えている状態のことです。糖尿病患者の1割は1型糖尿病で、残りの9割は2型糖尿病です。1型糖尿病の原因は先天的にインスリンが分泌されないことで、2型糖尿病の主な原因は肥満によるものです。糖尿病の主な自覚症状は、多尿、多飲、体重の減少、疲労です。

Diabetes means “a disease where you have too much sugar in your blood”. The etymology comes from dia (through) and bainein (to go). The original meaning is Greek diabetes (excessive urination). Diabetes is the condition that your blood glucose level is higher than standard. One tenth of diabetes patients have type 1 diabetes, and the reminder, nine tenth of them have type 2 diabetes. The cause of type 1 diabetes is not congenitally secreted insulin, and the main cause of type 2 diabetes is obesity. The main subjective symptoms of diabetes are excessive urination, excessive drinking, weight loss and fatigue.

こんな感じでdiabetesという単語を例として挙げました。次は大まかな使い方を説明します。

  1. 日本語をサッと読む
  2. 英語をじっくり読む
  3. 内容を思い出して、英文を作る

詳細な説明に移りましょう。

日本語で読む

まずは前半部分の日本語を速読します。英文が読めない理由の大半は、書かれていることがわからないことなので、日本語で内容の大まかに把握しておきます。上記の糖尿病の英文は、事前に糖尿病の知識がないと読むのが難しいです。

英文を読む上でもっとも重要なことは、「理解できる英文を読むこと」です。英文の理解を促すためにも、日本語で内容を事前に知っておくことはとても重要なのです。第二言語を読むことは頭に大きな負荷がかかります。事前に内容を把握しておくことで、その負荷を最小限に抑えることができます。

英語で読む

次は後半の英文を精読します。事前に日本語で内容を理解しているので、英文を読むためのハードルは大きく下がります。知らない単語、難しい表現にぶつかっても、日本語で知った知識と照らし合わせて、推測することができます。英文読解において、すでに内容を知っているということは大きなアドバンテージです。知識量が多ければ多いほど、英語を把握する能力も上がるのです。

また英単語を英文の中で理解することで、その単語の周辺的な知識も身につきます。例えば、diabetesが糖尿病を意味することを知っていても、それがどんな病気か、発症する原因は何か、具体的な症状はどんなものか、などを知っておかないと、糖尿病に関する英文を読むことができません。

思い出す

英語学習で欠かせないのが、学んだ内容のアウトプットです。インプットだけでは学んだ知識を活用できず、使わない知識はすぐに忘れ去られてしまいます。

上記のdiabetsに関する文章を読んだのなら、空いた時間でその内容を思い出すようにしましょう。日本人なら読んだ内容を日本語で思い出すはずです。それを部分的にでも良いので英語に変換してみましょう。

「糖尿病は血糖値が基準値より高いこと」という内容を思い出せるなら、「血糖値」は英語でなんと呼ぶか、「より高い」は英語ではどんな表現なのか、などを自分の中で問いかけてその答えを思い出しましょう。思い出した情報は、頭の中に強く刻まれ、簡単には忘れないようになります。膨大な語彙力を身に付けたいなら、たくさん読んで、たくさん思い出すようにしましょう。

以上が「読む英語辞典」の使い方です。次はこの教材を使うことで得られるメリットを紹介しましょう。

読む英語辞典を使うメリット