語源nat, nasci, nativus (生まれる)の英単語の意味まとめ

innate /ìnéɪt/ : 生来の

innateの意味は「生来の」で、語源はin(中)とnasci(生まれる)に由来し、同義語はinbornです。特定の分野で一流と呼ばれる人には生まれつきの才能があるものです。

例えばピカソには生まれつき芸術の才能があり(to have an innate talent for art)、子供の頃から大人以上の絵を描いていました。またフォン・ノイマンという数学者も生まれつき数学の才能があり(to have an innate genius for mathmatics)、機械よりも正確な計算ができると知られていました。

彼らほどの圧倒的な才能がないにしても、自分の才能に従って生き方を選ぶのは良い選択です。例えば生まれつき語学の才能があるのなら(If you have an innate talent for language)、その分野でビジネスを始めると、成功する可能性は高くなります。

naive /nɑːíːv/ : 世間知らずの

naiveの意味は「世間知らずの」で、語源はnativus(天然の)に由来し、同義語はinnocentです。naiveは人生経験が少なく、人がみんな良い人だと思い込んでしまい、結果としてよく騙されるという意味合いで使われます。例えば子どもは単純なので、サンタクロースの存在を信じてしまいます(Children are so naive that they believe in Santa Claus)。

また世間知らずな若者(naive young man)はアダルトサイトの高額請求を間に受けて、実際にお金を振り込んでしまいます。お金を儲けるのは想像以上に難しいことです。儲け話がネット上に転がっていると考えるのは甘い考えです(It is naive to think that good business idea is available on the Internet)。

nation /ˈneɪʃən/ : 国家

nationの意味は「国家」で、語源はnatio(生まれ)に由来します。nation, country, stateはそれぞれ同義語ですがニュアンスが少し異なります。nationはその国の経済や社会構造に焦点を当てているのに対し、stateは独自の政治概念を持つ組織を指します。countryは国を指す一般的な単語で、特に政府の存在する国土を指します。

ではnationの用例を見ていきましょう。先進国(developed nations)と発展途上国(developing nations)では経済力に差はありますが、途上国の猛烈な追い上げでそれも埋まりつつあります。欧州諸国(European nations)は中東の戦争によって流入してきた難民の対応に追われています。アメリカは世界で最も強い国家(the most powerful nation)です。

national /nˈæʃ(ə)nəl/ : 国家の

nationalの意味は「国家の」で、語源はnation(国家)に由来し、対義語はlocalです。nationalは物事の範囲が国全体のレベルであることを表します。例えば社会の高齢化は今や一部の地域だけでなく国家レベルの問題(national issue)です。全国紙(national newspaper)とは、読売新聞や朝日新聞など全国向けにニュースを提供している新聞社のことです。スポーツの全国大会(national competition)で優勝すると、その名が全国に響き渡ります。国債(national bond)は低リスクの金融商品として人気があります。日本に数多くある道路の中でも重要度が高く国によって管理されているものは国道(national road)と呼ばれます。

nationality /n`æʃənˈæləṭi/ : 国籍

nationalityの意味は「国籍」で、語源はnational(国家の)に由来し、同義語はcitizenshipです。国籍とは、その国の国民であるという証のことです。例えばもしあなたが日本で生まれたなら、日本国籍を持つことになります(You have Japanese nationality)。またアメリカで生まれてその後日本の国籍を手に入れた場合、アメリカ国籍を捨てなければ二重国籍(dual nationality)を持っていることになります。ただ日本では二重国籍は認められていません。だからもしあなたが韓国に移住してその国籍を手に入れたなら(to get Korean nationality)、日本の国籍は失うことになります(to lose Japanese nationality)。

また国籍を持てるのは人だけではありません。船が持つ国籍のことを船籍(natinality of a ship)と言います。船籍は通常船主の国籍と同じになりますが、中には税金の安い国にペーパーカンパニーを作りその国の船籍に変えることもあります。これを便宜置籍船と言います。まさに船版のタックスヘイブンですね。

nationalize /nǽʃənəlàiz/ : 国有化する

nationalizeの意味は「民間企業を国有化する」で、語源はnational(国家の)に由来し、対義語はprivatize(民営化する)です。民間の大企業が倒産すると、経済に悪影響を与えるので、国が会社の株を買ってその会社を所有することがあります(to nationalize the company)。例えば日本の会社だと、日本航空(JAL)や東京電力が国有化されています。

native /néɪṭɪv/ : 母国の

nativeの意味は「母国の」で、語源はnativus(生まれる)に由来します。nativeは自分の生まれた場所、生まれたときから使っていた言葉などを指すときに使われます。例えば誰にでも自分の生まれてきた故郷(our native land)があり、そこに帰ると懐かしさを感じるはずです。日本で生まれ育った人にとって日本語は母国語(native language)なので、意識せずともスラスラと話せるはずです。外国人からしてみれば私たちは日本語のネイティヴスピーカー(native speaker)なのですね。またネイティブアメリカン(Native American)とはヨーロッパ人が移住する前からアメリカに存在していた部族の人たちのことで、その大半はインディアン(Indian)で占められています。

natural /nˈætʃ(ʊ)rəl/ : 自然の

naturalの意味は「自然の」で、語源はnature(自然)に由来し、対義語はartificialです。naturalは人の手が加わる前のありのままの状態を指します。例えば美しい山や海の風景は自然界(natural world)の賜物で私たちを感動させますが、その一方で土砂災害や津波などの自然災害(natural disaster)も引き起こします。またネズミから見た猫のように、自分にとって捕食者になる動物は天敵(natural enemy)と呼ばれます。病気や事故ではなく、寿命によって死ぬことを自然死(natural death)と言います。

naturalize /nˈætʃ(ʊ)rəlὰɪz/ : 帰化する

naturalizeの意味は「帰化する」で、語源はnatural(自然の)に由来します。帰化とは、外国人が他国の国籍を手に入れて、その国の国民になることです。帰化するメリットとしては、選挙権や日本人の名前、日本のパスポートが手に入ることが挙げられます。ただし日本では二重国籍が認められていないので、日本人に帰化すると(If foreigners are naturalized as Japanese)、母国の国籍は失ってしまいます。そのため帰化するか永住権を獲得するかで悩む外国人もいます。

nature /néɪtʃə/ : 自然、性格

natureの意味は「自然」で、語源はnasci(生まれる)に由来します。自然とは、海や川、山や大地など人の手が加わる前から存在している万物をさします。そしてこの意味でのnatureにはtheがつきません。例えば天然の資源はすべて自然から発見されます(to be found in nature)。重力や引力などは自然の力(the force of nature)です。最近は自然保護(nature conservation)を掲げる企業も増えてきました。

natureの二つ目の意味は「性格」で、同義語はcharacterとpersonalityです。例えばもしあなたが正直な性格なら(If you have a honest nature)、嘘をつくのは性に合わないはずです(It is not your nature to lie)。フェイスブックを見ると幸福度が下がるのは当然です。嫉妬は人の本性なのですから(Envy is human nature)。売れない商品を扱っている営業は相手の良心に訴えて(to appeal to their better nature)、商品を買うように説得します。

renaissance /rènəsάːns/ : ルネサンス

renaissanceの意味は「ルネサンス」で、語源はre(再び)とnasci(生まれる)に由来します。フランス語での意味は「復活」です。ルネサンスとは、古代ギリシャ・ローマの文化を復興させるための文化運動のことです。中世ヨーロッパではキリスト教の影響が非常に強く、芸術も神を礼賛するものばかりでした。その反動で人間性の肯定、個人の尊重を唱える古代の文化を復興させる動きが強まりました。ルネサンス時代の小説は、デカメロンなど人間をありのままに語ったものが多く、絵画も人の裸を描いたものが多いです。

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